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4月21&22日 博物館公演「梁邦彦、モンゴルの草原と風」

  •  WRITER : 梁邦彦
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    18-04-30 19:41  

 

2月末、オリンピック終了と同時にそのままなだれ込んだ中国大規模オンラインゲーム音楽製作「Moon Blade」(これについてはまた後日詳しく公開&紹介します)。その作業が膨大で3月のほぼ大半を使い4月になだれ込み、4月6日大阪ビルボードで押尾コータローさんとライブ。そして4月14日にはミリャンで1月25日に予定していた「Color of Arirang」の振替公演があった。更に「Moon Blade」の締切日が4月20日と言う事で4月は日程的に本当に苦しかった、正直限界ギリギリ^^;

と言いつつ、大阪&ミリャン公演もそれぞれ盛り上がって無事終わり、Moon Bladeもしっかり期限内に良い形で終了&納品でき、そのままこの博物館ライブ(21&22日)に突入した。正直言うと、4月以降はMoon Blade音楽製作と復数ライブの全てが同時並行状態だったのですが、振り返ってみると「よく持ちこたえたなぁ」というのが正直な感想。ライブ&レコーディングともに、参加ミュージシャン&スタッフ皆さんのお陰をもって無事着地できたのは明白な事実で、本当に心から感謝しています、どうもありがとう!

さてこのライブ、国立博物館の展示「カンの帝国;モンゴル」とリンクした「モンゴル」が大きなテーマ。正直こういう限定されたテーマで一つの公演を行うというのは初体験だったけれど、自分のソロ作品中に大好きなエリア:モンゴルに関連した楽曲がいくつかあることや、以前2007年に6回に渡りオンエアされたチベットのドキュメンタリーKBSスペシャル(日本で言うところのNHKスペシャル)「茶馬古道」の全音楽を担当したこともあり、自分の作品の中で中央アジアテイストの音楽を再探索する作業は、興味深く、そしてもちろん楽しかった。

具体的には1998年初めて内モンゴルの草原を訪れた際、酔っぱらったゲルの主人が僕を海外から来たと歓待してくれ、その場で歌ってくれた歌を素材に作り上げたPower Blossomや、The Rainbow Seeker of Ordos(オルドスの虹追人)、これは2000年頃、内モンゴルのオルドス地方;鉱物を多く含みあまり作物の育たない黄土高原の荒涼とした風景に虹がかかったらさぞ美しいだろうなと思い作った曲、等など。更には自分が手掛けたアニメや映像作品でも架空のアジアが舞台という設定の作品が多くあり(例えば十二国記etc…)そういう作品をつなげて公演を構成していくだけでも、普段のライブとは全く別の表情になっていく様が興味深く、新鮮だった。

ミュージシャン構成的には、ドラムやブラスを排除し、民族的特色を活かした楽器構成を強く意識した。
メンバーは渡辺等:Bass,Mandolin,Fretless Guitar、古川望:Ac.Gt, 月琴(Yueqin)、梯郁夫:Perc、土屋玲子:Violin, 二胡(Erfu)、パクセラ:Taepyongso,Piri,ChangSenap、クォンソンヒ:Vocal、イ・サンヒョン:Daegum,Sogum、ナイングク:Celloのみなさん。
今回特筆すべきはモンゴル音楽で中心的役割を演じる馬頭琴の役割をチェロのナ君がまるで専門奏者のような腕前で演奏してくれ、土屋さんの二胡、渡辺さんのフレットレスギター、古川さんの月琴(Yueqin)、パクセラさんのChangSenap(ソプラノサックスに似た北朝鮮の伝統楽器)が、伝統的な風合いを素晴らしい形で表現してくれた。
もちろんミュージシャン全員、皆さん本当に素晴らしく、彼らの演奏とその取り組む姿勢に敬意を表します。 

 

 
さて、今回は博物館の展示とリンクした公演ということもあり、是非映像的なアプローチもしてみようということになり、オープニング映像を僕の「名前のない風」という曲にモンゴルの美しい映像を合わせ、公演のオープニングとし、中間部ではKBS「茶馬古道」の音楽とチベットの風景を合わせた演出を試みたが、評判も上々のようで嬉しい限りでした。
映像を担当してくれたチョ・スンウ監督、素晴らしい映像ありがとう! 

 


 

ドラムとブラスのないせいもあり平素の公演に比べると、静的で余白の多い音楽がメインとなり、伝統楽器特有の香りが漂い、僕は勿論、みなさんにとっても新鮮なライブだったのではないかな。今回個人的に印象に残っている曲はPower Blossom、The Rainbow Seeker of Ordos(オルドスの虹追人)、茶馬古道メドレー、十二幻夢曲Voc.ver。それとアンコールで皆さんも拍手で参加してくれたAlways Thereも最高に楽しかった。あのパフォーマンスもまた是非又一緒にやれたらと思います。 

 


 

このホールは雰囲気がとても良く中央ロビー吹き抜けには、この公演の垂れ幕がかかっており、その僕のポーズを真似て演奏者の皆でのワンショットもあったりと、いつもとはまた違った音楽アプローチの、楽しく印象に残る公演でした。
来てくださった皆さん、こちらで応援してくれたみなさん、ミュージシャン、スタッフ、国立博物館の皆さん、どうもありがとう。またここでお会いしましょう。

 

 

最後に、ポスターの僕の「頭痛い?ポーズ」を日本メンバーのみんなと真似したんだけど。
いかがでしょうかね ^^;